近年、よく耳にするようになった『パパ活』ですが、SNSやマッチングサイトなどを通じて多くの人が興味を持った結果、若年層の利用が急増しています。

「手軽にお金を得られる」との認識に基づいての行動の様ですが、パパ活は法的なリスクや危険性が潜んでいることは、まぎれもない事実

安易に手を出すと思わぬトラブルや犯罪に巻き込まれる可能性があるため、十分な知識を持つことが重要です。

そこで今回は、パパ活基本的な仕組みと犯罪に該当するケース。そして、安全に活動するためのコツについても紹介していきます!

パパ活に興味がある方、リスクについて詳しく知りたい方には必見の内容です!

そもそもパパ活ってなに?

パパ活とは、一般的に年上の男性(パパ)と若い女性が食事やデートを通じて、金銭的な援助を得ることを指します。恋愛関係や肉体関係は問わず、お手当を目的とするケースが大半です。

パパ活は、援助を受ける手段として考えられることが多いですが、その実態は一括りにはできません。参加する側の意図や目的、関係性の深さによって大きく変化するためです。

そのため、事前にルールを理解することが重要です。

パパ活の主な形態

  • 食事のみのパパ活 レストランで食事をして、その対価としてお手当を貰う。比較的リスクの少ないもの。
  • デートを含むパパ活 ショッピングや観光などで、一緒の時間を過ごすのが目的。食事よりも長時間相手と一緒にいるため、関係性がより深まる。
  • 長期的なパパ活 定期的な食事やショッピングなど、安定した支援を受ける。信頼関係が築かれないとできない形態。
  • 大人ありのパパ活 肉体関係を持つことも含まれたパパ活。様々なリスクが最も高い。

援助交際との違い

援助交際とは異なり、パパ活は肉体関係を伴わないことが多いです。しかし、延長線上で肉体関係に至る場合もあるため、こうなると売春防止法をはじめとした法律に抵触する可能性があります。この点をよく理解していないと、トラブルや犯罪に巻き込まれるリスクが大きく増加します。

この点は男女ともに、非常にリスクがあることを念頭に置いてください。

パパ活は一見すると、簡単にお金を得られると思いがちですが、実際には慎重に行動しないと、取り返しのつかない事態に発展することも多いです。次章では、パパ活が犯罪になるケースを紹介していきます!

パパ活が犯罪になるケース

パパ活自体は違法ではありませんが、状況によって犯罪とみなされるものがあります。特に以下にあげる内容は、特に犯罪に該当するケースが高いので要注意です。

売春防止法違反

売春防止法では、金銭と引き換えに肉体関係を持つことを禁止しています。パパ活の前提が、デートや食事のみであっても、実際に肉体関係が伴うケースがあるだけに、この場合は売春防止法に抵触する可能性があります。

金銭のやり取りが一つのポイントになるので、暗黙の了解で金銭的援助を受ける前提で、肉体関係を持つ場合も法律違反とみなされる場合があります。

児童買春・児童ポルノ禁止法違反

18歳未満がパパ活をすることは、特に厳しく規制されています。たとえ、食事やデートだけの関係であっても、未成年者と関係を持つこと自体がタブーです。

さらに、性的な関係や写真や動画のやり取りが伴う場合には、児童買春・児童ポルノ禁止法違反になる可能性が高く、その量刑も重いだけに未成年者とのパパ活は絶対に避けるべきです

都道府県の条例違反

各都道府県には、青少年保護育成条例違反などの条例が定められています。主に未成年者を保護するために作られたものですが、未成年者に対して不適切な誘い(下着の買取など)を禁止しています。

こういったことからも、特に未成年者とのかかわりを持つことが、リスクを跳ね上げる要因になることがわかります。

詐欺や恐喝

パパ活をする上で、懸念されるものに詐欺や恐喝があります。具体的には下記の通り。

男性側の被害
前払い詐欺

事前に振り込まれたら会うと語り、金銭だけ受け取って現場に現れない詐欺行為。XなどのSNSでも頻繁に報告されていますが、後を絶たないのが現状です。

恐喝・ゆすり

パパ活で関係を持った後に、女性から「関係をバラす」と脅されて多額の金銭を要求されるもの

美人局

女性と関係を持った後に、彼氏や旦那を名乗る人物が現れ、「不適切な関係」と因縁をつけて示談金と称し、多額の金銭を要求する手口

女性側の被害
報酬の未払い

後で振り込むや帰りに渡すと言って、結局支払わずに逃亡する人物もいます。頻発する事例の一つです。

性的暴行や監禁

食事やデートのみの約束で合ったにも関わらず、無理やりホテル等に連れ込んで、性的な関係を強要される事例も見受けられます。

個人情報の悪用

これは男女ともに言えるものではありますが、やり取りのデータがネットに流出したり、動画や画像がリベンジポルノとして悪用される場合もあります。更に、相手がストーカーと化すリスクもあることは、よく理解しておくべきです。

社会的信用の失墜

男女ともにありうるのが社会的なダメージ。パパ活が社会的に知られているとはいえ、そのイメージが現状良い訳ではありません。

したがって、親しい間柄の人物にバレた場合やトラブルに巻き込まれ事が大きくなった場合には、社会的な信用に大きなダメージを追う場合があります

他にも注意したいのが、相手が既婚者だった場合。不倫の場合慰謝料も高額。場合によっては数百万円請求されることがあります。

道義的な観点からも、既婚者を避けるのが無難です。

金銭感覚の変化

自身のスペックが高ければ高いほど、お手当の金額も跳ね上がります。世代的に稼げないレベルの金銭を手にできる点は魅力です。

一方で、その需要が長く続くかと言われると、非常に難しいものがあります。年齢を重ねるごとに需要は激減し、普通の職についてもパパ活ほどは稼げません。

結果として、支出のバランスが取れずに借金まみれになることもあります。自身の状態を客観的に分析し、金銭感覚が狂わないように自制することが求められます

更に、お手当も年間110万円を超えた段階で課税対象です。無申告でバレないと思っていると、調査されて滞納分に加え延滞税も加算されます。

この点もしっかりと注意してくださいね!

パパ活のリスクを減らすコツ

パパ活においてリスクを低減するためには、慎重な行動が肝心。以下のポイントを意識するだけでも大きく変わってくるので、是非参考にして下さいね!

情報収集を徹底する

昨今マッチングサイトの数が急増していますが、口コミをはじめ、様々な形で実情を知ることができるようになっています。利用するサイトの安全性はもちろん、悪質な利用者の口コミまで内容は様々。

サイトを選ぶ段階から、しっかりと安全面が優れているサイトを選び。パパ活をする上でも、どのようなトラブル事例が報告されているのか目を通すだけでも役立つはずです

個人情報を守る

身元が特定されると、当然ストーカーなどの被害に遭うことも。脅迫のリスクが高まるの点も困りものです。

したがって、勤務先や住所、更には本名などの個人情報は教えず、連絡先もサブアドレスなど、トラブルが生じても、大きな被害にならぬ様に工夫が必要です。

会う場所や時間を考える

親睦が深まった中であればまだしも、初対面の相手と会う場合はより注意しながら会うことが基本です。最初の顔合わせでは、カフェなどで会うようにして、密室などで会うことの無いようにしましょう。

ルールは明確に決めておく

金銭面でのトラブルは、事前にしっかりと決めておくことで避けられる場合が殆どです。もちろん無理な要求が全くないわけではありませんが…

まずは、後払いや一回きりの関係など、怪しい提案をする人物を省くことから始めましょう。不自然な提案や無理な要求は毅然と断り、距離を取ることも大切です。

お手当の金額に関しては事前にしっかりと確認をとり、やり取りが残る形にしておくと安心です。

お手当のやり取りが、都度払いなのか月額契約になるのかなど基本的なものから、週に何回会うのか、宿泊は伴うのか、食事のみの関係なのかなど、この点は詳しく決めておきましょう

危険を感じたら逃げる

万が一危険を感じた場合は、すぐに行動をとりましょう。相手が強引な場合や不審な行動があれば、その場で関係を絶ち、身に危険が生じたら直ぐに逃げる事です。

逃げられる環境に身を置くことも大切なテクニック。また、何かしらの被害に遭った場合は、弁護士を始め、警察など適切な機関に相談しましょう。

トラブルの対応方法

どれだけリスクを低減させても、トラブルに巻き込まれることもあるのがパパ活です。その場合にどういった対処をするべきか、以下のポイントを押さえて行動してください。

証拠を確保する

泣き寝入りを防ぐためには、証拠の確保が不可欠です。証拠があることで、警察や弁護士に相談しやすく解決の糸口になります。

この場合、SNSやマッチングサイトでのやり取りのスクリーンショットや相手のプロフィール情報も大切な証拠に。

脅迫や暴行と言った犯罪に巻き込まれた際は、顔合わせに使用したカフェの防犯映像なども重要な証拠となります。

第三者に相談する

1人で考えると思考が硬直化し、冷静な判断ができない場合もあります。その際は、第三者に相談することも選択肢に入ってきます。

なかなかデリケートな案件になりがちなパパ活だけに、家族や友人に相談するのが恥ずかしい方もいる事でしょう。

その場合は弁護士に相談するのも効果的です。信頼のおける人物に相談し、客観的な意見を貰うことで事態が好転する場合があります。

警察に相談

相手が暴行や脅迫といった犯罪を行った場合には、警察に通報しましょう。迅速な連絡をすることで、事案の解決スピードもあがります。

もちろん、警察に相談することに抵抗がある方もいると思います。その場合は匿名で相談できる窓口も存在するので、利用してみましょう。

SNSなどで拡散することは慎重に!

自身に落ち度がなく、トラブルに巻き込まれた場合、心底腹が立つのはよく理解できますが、SNSで晒す行為は慎重になった方がベスト。

却って自身の立場を悪くすることに繋がりかねません。相手の個人情報をアップした場合は、名誉棄損やプライバシーの侵害で訴えられる場合があるためです。

悪いのは向こうなのに納得いかないのはわかりますが、問題は法律の立て付け。グッと堪えて弁護士などに相談し、冷静に対処するようにしましょう。

パパ活に関する総括

パパ活は、金銭的な支援目的で注目を浴びがちですが、一方でリスクが伴うのも特徴とお伝えしてきました。

最後にまとめとして、重要なポイントを振り返り、慎重な判断のサポートに繋がればと思います。

パパ活の現状とリスク

単なる金銭の受け渡しのみならず、参加者の目的や意図によって形態はさまざま。そのため慎重な行動が最も大切。

売春防止法や青少年保護育成条例等に抵触する恐れや詐欺や恐喝、個人情報の悪用。更には性的被害まで巻き込まれることもある。

トラブルに巻き込まれれば、社会的信用にも傷がつき、キャリアや人間関係に重大な悪影響を及ぼすこともあります。

法律の順守

法的観点で見れば、食事やデートは法律違反にはあたりません。ただし、状況によっては法律違反とみなされる場合や未成年との関りや金銭の授受は厳密に禁止されています。

目先の利益や欲求を満たすために、相手や自身の尊厳を損なう行為には十分注意してください。パパ活はあくまでも余裕のある遊びです。

安全に活動するコツ

信頼できるサイトを利用し、口コミを確認。危険な相手を避けるなど情報収集を怠らず、本名や住所、勤務先など匿名性を担保し、個人情報をしっかり守りましょう。

会う場所は密室は避け、初対面は公共の場を選択しリスクを低減させ、お手当などは事前にしっかりとルールを決めて会うように心がけましょう。

万一トラブルに巻き込まれたら

やり取りの記録など証拠を確保し、弁護士や警察に相談して解決を図る。匿名で利用できる窓口もある。感情に任せてSNSにアップすることをせず、第三者と冷静な対応を行う。

終わりに

パパ活には魅力的に見える部分がある一方で、非常に大きなリスクも内包しています。その実態をよく理解し、自身の安全を守るためにも、今回あげてきた内容を踏まえて行動することが大切です。

お互いにリスペクトできる、素敵な出会いに繋げて、是非楽しい時間を過ごしてくださいね♪

投稿者 hikaruhikaru